
隣棟間隔が狭い現場に対応する 「相番パネル」
工場にてクリオンパネル表面(片面)にアクリルエマルション系塗料を塗布した製品です。隣棟間隔が狭く、雨がかりが少ない現場でご採用ください。
- DDDパネル・PAパネル・クリオンパネルに対応します(建込み後の補修ができませんので、座掘り加工のないCDR構法を標準とします)。
- 仕上げの色調は下に示す4色です。
- トップコートが施してありませんので、塗装表面に光沢はありません。
- 注意:狭い現場で「相番工事」となり、施工後の手直し作業ができませんので、事前に入念な打ち合わせを行ってください。
- 注意:相番パネルはあらかじめ塗装されていますので、取付け後に施工されるシーリングは塗装で被覆されず露出します。シーリング材は露出対応タイプの耐候性の高い製品を選定し、パネルとの色合わせにも配慮してください。
仕上げ色調

ホワイト

ライトグレー

クリーム

ホワイトベージュ
対応パネル
中低層対応 DSパネル 高層対応 DDDパネル 中低層対応 PAパネル クリオンパネル
※建込み後の補修ができませんので、座掘り加工の無いCDR構法を標準とします。
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「相番パネル」標準仕様
使用塗材 | 外装合成樹脂エマルション系厚付け仕上塗材(外装厚塗材E) |
---|---|
塗布量 | 0.8±0.1kg/m² |
色調 | ホワイト・ライトグレー・クリーム・ホワイトベージュ ・その他 [特注色] |
試験項目 | JIS A6909・厚付仕上げ塗材の規定値 | 試験結果 | |
---|---|---|---|
低温安定性 | 塊が無く組成分の分離・凝集が無いこと | 合格 | |
初期乾燥による ひび割れ抵抗性 |
ひび割れが無いこと | 合格 | |
付着強さ | 標準 状態 |
0.5 N/mm²以上 | (注1)
0.56 N/mm² |
浸水後 | 0.3 N/mm²以上 | (注1)
0.52 N/mm² |
|
温冷繰返し作用に 対する抵抗性 |
試験体表面に剥がれ・ひび割れ・膨れが無く、 かつ著しい変色・光沢低下がないこと | 合格 | |
透水性 (注2) | 1.0cm以下 | 0.2cm | |
耐洗浄性 | 剥がれ・摩擦による基材の露出が無いこと | 合格 | |
耐衝撃性 | ひび割れ・著しい変形・剥がれが無いこと | 合格 | |
耐アルカリ性 | 割れ・膨れ・剥がれ・軟化溶出が無く、浸さない 部分に比べてくもり・変色が著しくないこと | 合格 | |
耐候性 | ひび割れ・剥がれが無く、 変色がグレースケール3号以上であること | 4号合格 |
- 注1:基材(クリオン)の破断で付着は良好。但し基材破断の場合の付着強さは0.4N/mm²以上としている
- 注2:基材をクリオンとした試験。試験はJIS A 6909-1995の厚付仕上げ塗材に準ずる
「相番パネル」トップコート有無
トップコート有無の透水試験
トップコートの有無 | 透水試験結果 | JIS A6909規定値 |
---|---|---|
無(相番パネル) | 0.2cm | 1.0cm以下 |
有 | 0.1cm |
- JIS A6909「建築仕上げ塗材」A法による
- トップコート無しの相番パネルは、トップコート有りの場合と比較し、透水試験結果はほぼ同程度であり、JIS A6909-1995の規定値をクリアしている
トップコートの有無にみる仕上げ塗材の性能(外装厚塗材Eの場合)
トップコート | 遮塩性 | 耐透水性 | ひび割れ追従性 | 中性化抑制 | ガス透過性 |
---|---|---|---|---|---|
無 | △ | △ | △ | △ | ○ |
有 | ○ | ○ | △ | ○ | △ |
- 上塗り有りはアクリル系・溶剤系(シンナー添加)
- 表記の○△は、トップコートの有無が、仕上塗材の遮塩性・耐透水性などに対して寄与する優劣を表す
- 外壁改修工事の基本的な考え方/馬場明生/日本建築仕上学会機関誌FINEX 1990・3より